今日の記事は
手術や、血などが苦手な方は閲覧注意でお願いします。
麻酔と言えば、
彼が開発した麻酔方法はチョウセンアサガオなど、数種類の薬草を配合した麻酔薬
「通仙散」(つうせんさん)
別名を
「麻沸散」(まふつさん)
を内服するというもの。
1804年に通仙散による全身麻酔で外科手術を成功させている。
それから、
174年後。。。
私は小さい頃から扁桃腺が喉の奥が見えないくらいに大きかった。
「扁桃腺の熱は高熱になる」と言われるが、
小学4年生だった私は生まれて一度も高熱を出した事はなかった。
食べ物を飲み込んだりするのに何の支障もなかったのだが、
母親が心配して大きな病院に私を連れて行った。
あまりにも大きい扁桃腺を見て診察して下さった先生も驚き、
「今、熱が出たりしていなくても将来
扁桃腺が原因で高熱を出す可能性がある」
と診断され、手術で切除する事になった。
手術当日。
診察室の隣の部屋に連れて行かれ、立ったまま「膿盆」と呼ばれる空豆の形をした器を自分の口の下にあてがうように指示され、看護師さん2人に両方の肩をガッツリつかまれた。
先生に口を開けるように言われ開けると消毒液と思われる液体を長い柄の綿棒の先に付け、扁桃腺の周りに塗った。
次に銀色に光るハサミのようなものを取り出した。
そのハサミのようなものの先は輪っか状になっていて、
口の中の扁桃腺に向かって行ったが、
その輪っかに私の扁桃腺が入らなかったので、
もう一回り大きい輪っかのハサミに変え、そのハサミが
また私の口の中に入ってきた。
………
そこからが早かった。
チョキン、チョキン、と2回ハサミの音がしたかと思うと私が持っていた膿盆の中にコロン、コロンと扁桃腺が転がり落ちてきた。
口から、鼻から血が出てきたが
両側にいた看護師さんが素早くガーゼを当てて下さった。
そう。
麻酔なしで扁桃腺を切除したのである。
おまけに日帰り。
3日間は喉の痛みで食事が取れなくて泣いた記憶がある。
大人になってから友人にその話をしたら
「扁桃腺の手術は麻酔するし、6日間くらい入院する」と
物凄く驚かれた。
ではあれは一体…
田舎の病院ではあったが、今考えると恐ろしい。
華岡青洲さんも
「麻酔無しで手術するなんて」と、
この話を聞くとさぞかし驚かれる事だろう。