目線

今日は冷たい雨。

昨日久しぶりに かなり気分が落ち込んだので今日はテンションを上げる為にクッキーを焼いてみた。


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せっかちな私は生地を冷蔵庫で休ませると成型しやすいのに、

手で適当に形作って焼く。

 

息子は「きちんとしないと嫌な性格」

私は「テキトー」

反面教師なのだろう。

 

 

 

「うわっ!なんでこんなにガタガタなん?おまけに指の形が気持ち悪い…」

 

 

 


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クッキーさん。貴方に罪は無いわ。

私が悪いのよ、ごめんなさいね💧

 

「カントリーマアムだって上ボコボコやし、

なんなら赤福餅なんかわざと指で形つけてんのよ!!」

 

 

芸術ですから‼️

と、私が言うと

 

 

ヒヒっと笑って一口頬張り、

 

「旨いやん!」と言う。

 

 

味はレシピ通りなんだから不味いわけないじゃない!

 

お互い何をしても「ひと噛み」しないと気がすまないのは

 

DNAだわ

 

納得。

 

 

YouTubeを観ようと携帯を開くと賃貸の高級マンションの内覧が出来る動画があがっていて、

「私のこの先の人生に全く関係ないな」と思いながらも観てみたら、

月額賃貸料300万円~400万円のマンションは「本当に人間が住んでいるのか?」と疑ってしまうほど何もかもが凄い。

 

美術館のような内装に、ガラス張りのお風呂、洗面台には大きな鏡、リビングの天井は高く、光輝くシャンデリア、絨毯もウン百万円するのだろう。

業務用かと思うほどの大きな冷蔵庫に、アイランドキッチン、お洒落な間接照明。

寝室の壁には映画が観れるように、プロジェクタースクリーンが完備され、テラスで朝食が取れるソファーセットもある。

 

 

素晴らしい

 

 

なんて素敵なのだ。

妄想するだけでも楽しい。

ゆっくりくつろげて疲れも溜まらないだろう。

 

 

もう一度最初から観る。

 

私はペントハウスで1人暮らしをする。

 

「ただいま~」と玄関から入り、

「今日は暑かったわ~」とシャワーを浴びる。

(ガラス張りの湯垢が気になる)

 

お風呂から上がり髪を乾かす。

(鏡の曇りが気になる)

 

シャンパンを開け、リビングへ

(シャンデリアの電球が切れてるけど脚立では届かない)

 

「あっ‼️」

うっかりシャンパンを絨毯にこぼす。

(絨毯のクリーニング代はいくらなのか?)

 

業務用のような冷蔵庫からミネラルウォーターを出す

(1人分の食材しか入れないから電気代が勿体ない)

 

アイランドキッチンで簡単なオードブルを作る。

(食べてくれる人がいない)

 

メインの照明を落とし、お洒落な間接照明だけにする。

(老眼ではっきり物が見えない)

 

ベッドに入り映画を観る。

(スクリーンが大き過ぎて酔う)

 

翌朝、テラスで朝食。

(雨が降る度に、このソファーセットを担いで部屋に入れないといけない)

 

 

 

駄目だ‼️

 

 

目線を上にあげる事が出来ない。

 

 

私は鼻くそをほじりながら、(いや毎日ほじっているわけでは無いが、時々?ん、誰でもほじる時はあるだろう!)ジュースをこぼしても洗濯機で洗えるカーペットに横になって、バリバリ煎餅を食べ、1人でテレビにツッコミをいれるのが、


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至福のひととき

 

だった事に気づいた。