まだまだ怪談話をするには早すぎるが、皆がアイドルに夢中だった昔、私は
「稲川淳二」さんが好きだった。
あ、稲川さんが好きというのではない。
稲川が話す怪談が好きだった。
怖い話を聞くと1人でトイレに行けなくなったり、お風呂にも入れなくなるのに興味津々で聞いていた。
漫画では、皆がラブストーリーの漫画を読む中、私は「楳図かずお」さんのおろちを読んで満足していた。
皆は自分が読み終えた漫画を交換して読んでいたが、私のおろちは誰の家にも行かなかった。
ラブストーリーがうちにやって来たところで、私もあんまり興味がないので、苦し紛れの感想を言わずにすんだので良かったのかもしれない。
テレビマンガで最高に好きだったのは妖怪人間ベム。
主題歌ではなく、挿入曲が子供の漫画なのか?とおもうほどお洒落で怖さを倍増してくれた。
お化けはこうあるべき。
ベム達の優しさ、正直さ、誠実さ、を感じ
ただ邪悪で怖いもの。
という概念がぶっ飛び、私のオカルト好きが更に加速した。
「べき」
という言葉。
息子に
「そういう言い方は辞めといた方が言いと思う。そうすべきと言うのはお母さんの今までの経験から言ってるんやろうけど、人それぞれ生きて来た過程があるんやからそうしなさいと決めつけられへんと思うで」
と言われた事がある。
確かに当然の成り行きとかそうなるはずの事は
「花は散るべき運命だから」と言える。
私が言うべきは
「やるべきではない」と完全に私の主観。
ついつい自分の今まで体験した中から忠告していた。
それはそれで、ひとつのアドバイスとして言うのは良いと思うが
べきと言ってしまうと、
義務づける意味
となってしまう。
親は親で自分が経験してきた事の中から子供に教えようとするが、子供は子供で家以外の外の世界からも、色々な情報を得たり体験をする。
つい口癖になっていた💧
妖怪人間ベキ
にならないよう気を付けようと思う。