私が高校3年生の頃の話。
昔から、若い女の子を「箸が転んでもおかしい年頃」とよく言ったものだなと思う。
学校から「希望者のみ」の参加で行う
テーブルマナー講習会🍴
に友人2人と参加した。
友人の1人はお肉が苦手だったが、何故か3人共にフランス料理のメインは
「舌平目のムニエル」
だと思い込んでいた。
フランス料理のコースの食べ方(マナー)が学べる、プラス「食べる」という事で50人の定員はあっという間に埋まったと思う。
ホテルの宴会場でハリポタのホグワーツのような長いテーブルに向かい合って座る様式で、講師は確か専門の方だった。
物凄く静かな会場。友人は私の隣(A子)と向かえに座り(B子お肉ダメ)期待と緊張の中、始まった。
真っ白なテーブルクロスに 等間隔で可愛らしい花が置いてあり、ナプキンが王冠のように形づけられ、両脇にはピカピカのナイフ、フォーク、スプーンがセッティングされていた。
真正面に
お品書き
そこには前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーと本来ならもう少し品数があるのだろうが、簡略されていたのか?値段の関係か?5品だった。
それを見た隣に座った友人A子がお品書きを見て
「スープ見てよ!ハクインガントウのスープって何が入ってるんやろ?」
「ハクインガントウって何❓」
と私に聞くので「そんなの聞いた事ないわ。食べれなかったらどうしょう」と小声で返した。
最初に前菜。講師の方が1品ずつ説明をして下さり、使うナイフとフォークの説明があった。
スモークサーモンと見たことの無い野菜達。
普通に美味しかった。
次に問題のスープ。
講師の方が説明を始めた。
「この白隠元豆のスープは…」
そうです!バカな私達は「白いんげん豆」と読めなかったのです。
その瞬間💨笑いが込み上げ完全に笑いのツボにはまり、そこから地獄が始まったのです👿
なんとか違う所に意識を向かせようと深呼吸したり、太ももをツネったり…私が落ちついても隣のA子の肩が揺れているのが視界に入るとまた巻き込まれツボにはまる。
腹筋が限界を迎えた時、メイン料理に。
運ばれて来たのは、牛ヒレステーキだった。
私もA子も もちろんお肉が苦手なB子は食べないと思っていたのに何を思ったのか 肉を切って口へ
私もA子もビックリしたが、次の瞬間
「おえっ❗ぐぇっ」っと吐きそうになった。
またまた それが私達の笑いに火を付けた。
私はB子に「食べれなかったらフォークとナイフを一緒に右側に揃えて置いておけば 下げてくれるから」と 必死で訴えたにも関わらず 彼女は3分の2まで えづきながら頑張って食べた。
その間私達は正に地獄だった😭
B子は3人の中で一番真面目な子で 帰りに何故お肉を食べたのかを聞いたら「一口も食べずに残すのは失礼やから。食べれたら全部食べようと思って」と…
そんな姿に私達が涙を流しながら笑った事を謝り、何故笑いが始まったのか説明し いつものファミレスでまた何かを食べて帰った。
一度笑い始めたらなかなか終わらない。それが「笑ってはいけない場所」なら ますます笑いが込み上げる。
腹筋が鍛えられた2時間だった。
そして50歳を過ぎてまだ フレンチのフルコースを食べた事は無い(笑)