今の子供達はどんなものから刺激を受け、何に影響され育っていくのか?
45年も前になると、家にゲーム機も無ければ パソコンもない。
晴れた日には外で遊び、雨の日には家でお人形さんごっこ。
そして夕方からはアニメを観る。
昔のアニメは善と悪がはっきり出されたものが多かったように思う。
悪い事をしたらこうなるんだよという結末。
そして正義感が育っていくのだろう。
私はちょっと視点が違ってたのか、母をたずねて三千里を観るとアメデオ(お猿さん)、あらいぐまラスカルを観るとアライグマ、ハイジを観たらヨーゼフ(セントバーナード)を飼いたいと、だだをこねていたのを思い出す。
どれも感動するお話。
しかし、幼心にどうしても解せなかったのは天才バカボン。
楽しいので欠かさず観ていたが、解せないのはバカボンではなく、バカボンのパパ。
当時、父親の事をパパと呼ぶなんてなんともお洒落だったが、あのルックス…
腹巻きに はち巻き、おまけに鼻毛が出ている。
私のお父さんだったら嫌だな
参観日来て欲しくない😵
と思っていた。
パパは考え方もこうと思えば一直線。
子供のようににワガママで頼りない印象しかなかった。
今の時代ではそれはダメでしょというシーンもたくさんあるが、そこは「時代が違う」と言うことで。
今思うと、 バカボンが悪い事をすると とことん叱る。
家族の事は全力で守る。
自分が損をすることになっても他の人が幸せならそれでいい。
やることなす事 バカボンと変わりがなかったが
彼はお父さんだった
大きな器を持ったお父さん。
バカ正直なお父さん。
ズルい事も考えるがことごとく失敗。
でもあるがままを受け入れる
ある意味悟りを開いているお父さん。
否定から入る私とは違って肯定から入るパパは見習うべき部分。
これでいいのだ
小さい頃は「何言ってんの?全然良くないやん‼️」と思っていたが、
全力で考え、全力で動きそれで納得がいかない結果であっても ひとつも嘆かなくていい。
自分が全力を尽くした事には変わりないから、すべて受け入れなさい。
と諭されているように感じる。
この歳になって、その言葉は神様から かけてもらっているように心に染みる。