お姉ちゃんはい!半分こ!
両手を差し出すが、差し出したお菓子を持った手は自分と平行ではなく、片手が若干前に出ている。
私と妹は7歳離れている。
年子だったり、2つ、3つ離れてるだけでも
「お姉ちゃんでしょ」「お姉ちゃんだから」
と色んな物を譲らなくてはいけなかったりするが、
7歳も離れていると、譲ったり、我慢したりする事が
当然
になる。
妹が4歳になった頃、夏休み田舎に親戚一同が集まった。
何やら叔母さんが、子供達にお菓子を買ってきてくれていたのだが数が足りず、集まった子供の中で私が一番年上なのに気付いて
「Suhaはお姉ちゃんやからお菓子我慢してな」
と言われ
「うん」
と言ったが納得がいかなかった事を鮮明に覚えている。
当時、小学5年生。
私も子供なんやからお菓子欲しい💧
いつもは我慢できたが、叔母さんが持って来てくれたお菓子が見たことがない高級そうなお菓子だったから余計にその時はむくれた。
母がその様子を見てトウモロコシをたくさん湯がいてくれてお腹がはち切れんばかりに食べたが、その日の夜お腹を壊した。
この出来事がこの歳になってもずっと記憶に残っている。案外根にもつタイプなのかもしれない(笑)
うちの子供は2人とも男で5歳離れている。
私は先ほどの経験があるから、兄という自覚を持つためにオモチャを譲ったりはさせたが、なるべく食べ物に関しては平等にと思って配慮してきた。
ある日、何の気なしにお兄ちゃんを呼んで
「これ、お兄ちゃんの分しか無いから○○にはナイショ❗」
と、キャンディのように包装されたチーズの包みを開け口に放り込んだ。
その少し後、次男を呼んで
「これ、○○の分しかないからお兄ちゃんにはナイショ❗」
と、同じくチーズを口に入れてあげると面白かった。
お互い
「お兄ちゃんは(○○は)チーズもらってないんだ。」
と思うからか 相手の好きなオモチャをお譲り出す。
「これ使ってもいいよ」
「これ貸してあげる」
いつも喧嘩して、次男が泣いて、私が怒ってと同じパターンだったのが、お手伝いはするし、お兄ちゃんヅラするし、次男は普段言わない「お兄ちゃんありがと」を連発するし。
こんな子育てが良いのか悪いのかは分からないがちょっしたことで こんなに変わるのか❗と驚いた。
そして、私の7歳離れた妹。
うちは結構1つのお菓子を半分にして食べていたのだが、いつも半分にする役を妹が買って出る。
そして、はい!半分。と差し出されるお菓子は必ず
6:4
くらいに分けられ、お菓子を持っている両手の4の方を
少し私の方へ差し出す。
こっちをどうぞ
と言わんばかりに(笑)
私としてはどんな分け方になっても妹に大きい方をあげる気持ちでいたが、そのように分ける妹が面白くて仕方がなかった。
「半分」と言いながら、
「どっちがいい?」
といつも私に先に選ばせようとするから、
「自分が先に取れば?」
と言うと
「ううん」
と首を振る。
一度、先に大きい方を取った時は
アカン~❗とひっくり返って泣いた。
私は大爆笑😂
本当に半分になったのはアイスのパピコかチューペットぐらいだった。
そんな妹は今畑を持っていて、季節ごとにたくさんの野菜を持って来てくれたり、私が苦手な事も何でもやってくれて本当に毎日助かっている。
「半分こ」の話をすると図星なのか
やめて~‼️
と顔を真っ赤にする。
おばちゃんになっても可愛い妹である。